2016/02/03

ドイツの町と紋章52 ガルミッシュ=パルテンキルヒェン


Wappen des Marktes Garmisch-Partenkirchen

ガルミッシュ=パルテンキルヒェンはバイエルン南部のマルクトで、人口は26000人。1935年、翌年の冬季オリンピック開催のため、ナチの要請でガルミッシュとパルテンキルヒェンが合併して誕生した。
スキーリゾートとなっており、僕もガルミッシュに滑りに行った。市内に宿泊するとバスや近郊電車に無料で乗れたりする。

紋章は左に鷲が、右に赤と白の帯が描かれている。これは合併前の両自治体とは関係がなく、当地を領有したエッシェンローエ伯の紋章である。紋章の制定はガルミッシュ=パルテンキルヒェンを中心とするヴェルデンフェルス伯領がエッシェンローエ伯により統治されていたという誤った認識に基づいてなされた。実際には、ヴェルデンフェルス伯領の創設はもっと最近の出来事であり、エッシェンローエ伯とは関係がない。これにより、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンの紋章は近隣の自治体エッシェンローエとほとんど同じものになったが、以上の経緯はおそらく冬季オリンピック開催に合わせて急いで紋章が用意されたことに起因している。

下図はエッシェンローエの紋章。

Wappen der Gemeinde Eschenlohe

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