2019/02/15

ドイツの町と紋章61 グリュンヴァルト

Wappen der Gemeinde Grünwald

グリュンヴァルトは、ミュンヘンの南に接する人口11000人のゲマインデ。ミュンヘン郊外の高級住宅地で、ドイツで最も豊かなゲマインデの一つに数えられる。

青い背景で、下から順に三ツ山、城壁と城門、トウヒの木、階段状になった切妻屋根の塔が描かれている。屋根と城壁は、町のシンボルであるグリュンヴァルト城の城門建築を再現している。グリュンヴァルト城は1293年にこの地を領有したバイエルン公ルートヴィヒ2世によって建てられ、その歴史がヴィッテルスバッハ家の菱形模様で表現されている。三ツ山とトウヒはイーザル川流域の自然風景を示しており、またトウヒは町の名前(「緑の森」)ともかかっている。

2019/02/12

ドイツの町と紋章60 プラッハ・イム・イーザルタール

Wappen der Gemeinde Pullach im Isartal

プラッハは、ミュンヘンのすぐ南、イーザル川西岸に位置するゲマインデ。S7が市内を通り、交通の便は良い。

紋章は1956年に制定された。左上に地名の由来を表すブナが描かれ、右下の黒字と白い帯の意匠は、バイヤーブルンの紋章である。1160年に記録が現れるプラッハ家は、バイヤーブルンの領主であった古貴族の家系に遡るのである。中央を斜めに横切る白い帯はイーザル川を示し、白色と青色はバイエルン公国へのゲマインデの帰属を象徴している。

ドイツの町と紋章59 ヴォルフラーツハウゼン

Wappen der Stadt Wolfratshausen

ヴォルフラーツハウゼンはミュンヘンの南30kmに位置する人口2万人弱の小都市。ミュンヘン市S7の終着駅がある。入間市と姉妹都市提携を結んでおり、市内には小さな日本庭園がある。

赤い爪と舌をもつ、黒いライオンが描かれている。このライオンは15世紀初頭以来ヴォルフラーツハウゼンの紋章獣であったが、狐が用いられる時期も何度かあった。

ドイツの町と紋章58 イェナ

Wappen der Stadt Jena

イェナはチューリンゲン州の大学都市。光学機械メーカー、カール・ツァイス社の拠点でもある。

紋章では、白い背景に白と青の服を着た、金髪の天使が描かれている。天使は甲冑、鉄兜、羽を身につけている。右手では槍を竜の喉に突き刺し、左手では黒いライオンが描かれた盾を持っている。左足は竜の背に乗せられ、竜の下には青いブドウが描かれた盾がおかれている。
描かれているのはミカエル大天使で、ブドウが表しているのはイェナで栄えているワイン産業である。ライオンは、マイセンの支配者の紋章獣からとられている。今日の紋章は1999年に制定された。

ドイツの町と紋章57 ワイマール

Wappen der Stadt Weimar

ワイマールはチューリンゲン州第四の都市で、州都エアフルトとイェナの中間に位置する。ワイマール古典主義の中心で、バウハウス大学も擁する文化都市である。

紋章では、金色の、赤いハートで埋め尽くされた盾に、赤い舌の黒いライオンが描かれている。この意匠はオルラミュンデ伯の紋章に由来する。現在の紋章は、1975年に都市の1000年祭に際して制定された。

以下がオルラミュンデ市の紋章で、ワイマールのものよりもハートがいくつか少ない。

Wappen der Stadt Orlamünde

ドイツの町と紋章56 エアフルト

Wappen der Stadt Erfurt

エアフルトは、チューリンゲン州の州都で、人口21万人。ドイツの連邦労働裁判所がおかれており、ローマ・カトリック教会エアフルト司教区の大聖堂がある。

紋章では、赤色の背景に、六つの輻をもつ白い車輪が描かれている。
最古の印章には聖マルティンが描かれていたが、17世紀から車輪が登場した。この意匠はかつて都市が属していたマインツ大司教区からとられている。つまり、マインツ市の紋章にも描かれた「マインツの車輪」である。

以下がマインツ大司教区の紋章。

ドイツの町と紋章55 ポツダム

Wappen der Stadt Potsdam

ポツダムはブランデンブルク州の州都で、人口17万5千人。かつてのプロイセン王の居所である。

金色の背景に、左を向いて黒い爪をつけ、金色の菱形模様をもつ鷲が描かれている。盾の上には、アーチ形の城壁冠が載せられている。
この鷲はブランデンブルク州の紋章獣で、12世紀に遡る。ポツダムの紋章に使われたのは、1450年の印章が最初である。かつて背景は銀色だったが、王の居所になったことで、1660年に金色にすることが許された。今日の紋章は、1957年に制定された。