2015/01/21

2015/1/21


・第一次世界大戦前のウクライナ

Mykhailo Kotsiubynsky (1864-1913)
ヴィンニツァ生まれのウクライナ語作家。20世紀前半の典型的なウクライナの生活を描いた。代表作は二部から成る『ファタ・モルガナ』(1904, 1910)。心臓病を患い、1913年に死去した。ソヴィエト時代にもリアリスト的な彼の作風は評価され、いくつかの作品が映画化された。

Mykola Lysenko (1842-1912)
ポルタヴァのコサックの家系に生まれた作曲家。若いころからウクライナ民族音楽に関心があり、西欧で音楽を学んだ後、ロシア帝国で多くの作品を発表した。作品はいずれもウクライナが主題となっており、ロシア語への翻訳を自ら禁じていた。

Hayim Nahman Bialik (1873-1934)
ヴォルイニに生まれ、オデッサで活動したヘブライ語作家。当時のユダヤ人の中でシオニズムの立場をとった代表的な人物であり、現在はイスラエルの国民詩人と見なされている。ボリシェヴィキがオデッサの支配を確立させるとドイツへ移住。死後、亡骸はイスラエルへと運ばれ、テルアヴィヴに埋葬された。

Nathan Milstein (1904-1992)
オデッサ生まれの世界的なユダヤ人ヴァイオリニスト。ペテルブルクやキエフで音楽を学んだのち1929年にアメリカでデビューし、以後ニューヨークに定住した。バッハのソロ曲とロマン主義時代の作品の演奏が有名で、また80代中盤まで活躍したというキャリアの長さでも知られている。

Martin Buber (1878-1965)
ウィーン生まれ、リヴィウ育ちのユダヤ人哲学者。ハシディズムの伝統を再生させたことでも知られる。フランクフルト大学の教授となったが、ナチスが政権を掌握するとイスラエルに移住した。主著は『我と汝』(1923)。

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