2015/01/08

2015/1/8


・ウクライナのクリスマス

正教国のウクライナは今クリスマス休暇の最中である。今日のウクライナ語の授業でクリスマスについて扱われ、依然内戦状態にあるウクライナでのクリスマスに少し関心を持ったので、ドイツ語のニュースサイトを漁ってみた。


1. 社説:ウクライナにクリスマス休暇はない
http://www.dw.de/kommentar-keine-festtagspause-f%C3%BCr-die-ukraine/a-18180279

これは特にクリスマスが主題というわけではないが、休暇返上でベルリンにやってきたヤツェニューク首相とメルケル首相の会談から、ウクライナの困難な状況をまとめたもの。会談ではウクライナがドイツに援助を求め、ドイツが同盟国としてそれに応じることとなるだろうが、ウクライナ国内での改革とロシアとの合意なしに解決はありえない、とのこと。

2. カーチャ、9歳:「時々わたしはモデルを演じる」
http://www.zeit.de/2014/53/wunschzettel-ukraine

6月、家族ととものルハンスクからキエフへと移住した少女の物語。彼女は新しく入学した学校で友達ができず、ときに「移民」として差別を受けていた。東部からの難民は彼らが当初より分離主義者に反対していたと主張しても、「裏切り者」のレッテルを貼られることがあるという。物資の欠乏した厳しい状況で迎えたクリスマスに、カーチャは戦争が終わり、皆が再び微笑むことを願い、それをもみの木に飾る小さな紙に記した。
表題は、カーチャがある日ルハンスク時代の美少女コンテストで優勝したときにとったポーズを再現したというエピソードから。

3. ウクライナ:「初めての戦争中のクリスマス」
http://de.radiovaticana.va/news/2015/01/06/ukraine_%E2%80%9Eerstmals_weihnachten_mit_krieg%E2%80%9C/1117122

ラジオ・バティカンの記事。ユニエイト教会のキエフ大司教がクリスマスに際して発したスピーチが主題となっている。大司教は「ウクライナでクリスマスをこのように迎えるのは第二次世界大戦以来初めてのことだ。全てのキリスト教教会(ウクライナ国内で正教3つ、カトリック2つが存在)は互いに助けあわなくてはならない。我々は国際的な対話での解決を強く求め、支持している。対話は弱き者に寄り添わねばならず、またそれが教会の役割でもある」と述べた。
典礼上カトリックに属するユニエイトがクリスマスをどちらの暦で祝っているのか気になったので調べてみると、正教と同様ユリウス暦、すなわち1月の今の時期がクリスマスとされているようだ。

4. 戦争中の平和の祝祭
http://www.tagesschau.de/ausland/orthodoxe-weihnacht-101.html

東ウクライナでのクリスマスを紹介する映像記事。ドネツクでの子どもむけのイベント(武装は禁止にもかかわらず、兵士は気にせず)や、教会でのクリスマス礼拝(ウクライナ語)の様子が映される。平和を願う普通の人びとの姿。


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