2015/02/02

2015/2/2


Stempin, Arkadiusz. „Deutsche Besatzungsmacht und Zivilbevölkerung von Polen im Erstenweltkrieg: Polen, Deutsche und Juden im Vergleich,“ in Alfred Eisfeld, Guido Hausmann und Dietmar Neutatz (Hg.), Besetzt, interniert, deportiert: der Erste Weltkrieg und die deutsche, jüdische, polnische und ukrainische Zivilbevölkerung im östlichen Europa. Essen, 2013


第一次世界大戦時のドイツ軍のポーランド占領政策についての論文。ポーランド人、ユダヤ人、現地のドイツ人への対応が比較されている。当初は分割統治を避けて三民族を平等に扱おうと苦心していたワルシャワ総督府だが、1916年11月5日のポーランド国家再建宣言ののちは占領政策が来たるべき独立ポーランドの内政と交差し、問題は複雑化する。ドイツ当局はポーランドとの戦後の友好関係のためカトリック教会に接近し、一方でポーランド人の反ユダヤ主義は黙認、また他の二民族と同様に遇されていたドイツ人を未来の在外自民族として支援し始める。他の占領地域と比べると現地人への負担が軽かったポーランドだが、戦争のリアリティは総督府の政策を頓挫させ、ポーランド内でのユダヤ人、ドイツ人問題の解決が幻想であることを露わにした。

占領政策の中心人物であったのがHans von Beseler (1850-1921)である。1915年8月から1918年11月までワルシャワ総督を務めた。今野元のフッテン=チャプスキ本には絶対登場しているはずだが、覚えていない・・・。
今野元『多民族国家プロイセンの夢―「青の国際派」とヨーロッパ秩序』名古屋大学出版会、2009

著者のArkadiusz Stempinはフライブルク大学のポーランド人歴史家。グーグル.deで検索してもポーランド語記事ばかりでてくる。

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