2015/04/30

ドイツの町と紋章12 ボン


ボンはケルンの南に位置する大都市で、人口は31万人。1949年から90年まで西ドイツの首都であり、現在も首都機能の一部を残している。ローマ時代に建てられたドイツで最も古い都市の一つであり、1597年から1794年まではケルン選帝侯領の首都であった。
ボンにはオイスキルヒェン、ケーニヒスヴィンターと同じ日曜日に訪問し、当然ここが主要目的地だった。市街地の少し南にHaus der Geschichte(歴史の家)という国営の歴史博物館があり、そこで見知ったドイツ人によるドイツ史の基本的な語りの構造は、のちに様々な博物館を見学する上での基礎として役立った。中心部も散策したが、ボンほどの大都市でも日曜日は閑散としていることがわかった。

紋章は以下の通り。

Wappen der Stadt Bonn

上部にはケルン選帝侯領の黒十字が、下部にはこちらを向いた金色のライオンが描かれている。ライオンの由来は雄豚を襲うライオンの石像であり、その起源は中世まで遡る。現在は石像の頭部が失われており、紋章に描かれている表情は推測によるものだという。石像は中世から選帝侯領時代の終わりまで中央広場にあり、現在は市立博物館で保存されている。

現在の紋章は1971年に新たに制定されたもので、その前の200年間は以下の紋章が用いられていた。



そして、写真の旧市庁舎の装飾には旧紋章が使われている。


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