2015/04/22

2015/4/22


・読んだもの

①Remer, Claus. Die Ukraine im Blickfeld deutscher Interessen: Ende des 19.Jahrhunderts bis 1917/18. Frankfurt a.M., 1997
②Hausmann, Guido. „Das Territorium der Ukraine: Stepan Rudnyc’kyjs Beitrag zur Geschichte räumlich-territorialen Denkens über die Ukraine,“ in Andreas Kappeler (Hg.), Die Ukraine: Prozesse der Nationsbildung. Köln/Weimar/Wien, 2011

①は三週間ほどかけてようやく読み終えたモノグラフ。基本的にフィッシャー派のドイツ東方政策研究のケーススタディだが、同時代のパンフレットをかなり多く使っており、ひとまずリスト化した。これらを別の形で読み替えられれば面白そう。
②はガリツィア生まれの地理学者、Stepan Rudnyc'kyjについての論文。彼は地理学者の立場からウクライナの一体性やロシア、ポーランドとウクライナとの差異を主張しており、一次大戦時では同盟国が支援するウクライナ解放同盟から著書を出版している。戦後はプラハを経て20年代にソ連のハルキフに向かうが、ロシアやソヴィエトの地理学界とは対立し、スターリン時代に粛清された。地理学とナショナリズムの関係を読み取っても面白いし、ガリツィアの知識人ナショナリストの一例とも見れる。

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