2015/05/27

ドイツの町と紋章32 アンデクス


アンデクスはバイエルン州シュタルンベルク郡の町で、人口は約3500人。中世には修道院を中心に繁栄し、18世紀に壮麗なロココ様式に改築されたアンデクス教会は町の観光名所となっている。
ヘルシングから森を抜けて修道院教会まで歩いた。教会以外何もないが、ここの修道院のビールは有名で、ビアガーデンは行列ができるほど混んでいた。瓶ならミュンヘンのスーパーでも買える。

紋章は以下の通り。

Wappen der Gemeinde Andechs

ヴィッテルスバッハ家の青白を背景とし、上部にはハンノキの枝が、下部には口を大きく広げて叫ぶライオンが描かれている。ハンノキ(Erle)は、かつての町の名称であるErlingにかけたもので、ライオンは1248年に絶えたアンデクス伯爵家に由来する。そもそもこの地域の地名はErlingであり、ヴィッテルスバッハ家の統治下にはいって以後、アンデクスは修道院と修道院が建つ「聖なる山」の名としてのみ残っていた。しかし世俗化ののちも地域の中心としての修道院の重要性は減じることなく、1956年には自治体名がErling-Andechsとなり、初めて地名にアンデクスが現れた。そして1970年代の自治体改編ののち、町はAndechs(アンデクス)と改名された。


こんなところを歩いた。


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